海外現地就職と出会う!

ゆうたさん1

「ウチの会社は安定しています、ツブれることもないですし、クビになることもありません」
 
そうやって説明していた社員の目に輝きがなかった。これはこの春、ある会社の説明会で言っていた事だ。
 
「初めの期間は新入社員研修を受けて貰って、その後に数年単位で様々な部署を経験して貰います。そうしてからポストに就くか、海外赴任を任される事になります。」
 
何年も下積みを経験しないと海外駐在はできないらしい。待っていられない。第一、安定していると言っている会社に入っても何が面白いのであろうか?安定を売りにしている会社に何の魅力を感じなかったし、今後のグローバル化の世界で安定などと言うことはあり得ないと思う。
 
昔から海外で働きたいという漠然とした思いがあった。具体的に何の仕事に就くかは分からなかったが、とりあえず海外だった。なぜかは分からない。祖父が商社マンで海外経験をしていて、その話を聞いていた事があったからかもしれない。それとも日本の現状を感じ取って海外に出るしかないと感じ取っていたのかもしれない。
 
真の国際人になるには、出張ベースで行くのではなく、その国で実際に何年も滞在する必要があると感じる。その国の歴史、文化、宗教など全てを肌で感じなくてはいけない。それには長い月日を要する。
 
働き始めた段階から海外に滞在できる所を探して就活していた。しかし、どこの説明会に行ってもそんな企業は無かった。職務経験のない学生上がりの社員を海外駐在させる企業なんぞあるはずない。
 
しかし、すぐにでも行かないとダメなのだ。いかに早い段階で多くの海外経験を積めるかが、今後のキャリアに非常に重要である。
 
海外で働く事を目指す方法として一般的なのは、日本の会社に入社後に、勤続年数を5年なり10年程(もしくはそれ以上?)経験してから、駐在員として会社の指定した国に一定期間行くというものであろう。
 
このやり方で行くのが正攻法だと思うが、どうしてもこの道を選択する気になれなかった。やはり、駐在員になるまである程度の期間を要してしまう。先ほども言ったように、初めから海外に滞在して働き始めないとだめなのだ。
 
海外経験を積んだ後に本当にやりたいことが見えてくるはずだ。海外で働く事はゴールではない。その経験を生かして何かチャレンジをしたい。
 
人生は一度きりだ。30代、40代、で海外経験を積んだとしても、その後の働ける期間は限られている。それでは明らかに短すぎる。
 
しかも30代や40代になってしまうと、そう易々と海外に駐在できる状況ではなくなってしまうかもしれない。結婚して子供がいたら、自分のこの漠然とした野心はどこかに消え失せてしまうかもしれない。別に結婚したくないわけではないが。
 
いまが一番身軽なのだ。何の責任もない。引き留める人もいない。
 
また、会社から駐在員として派遣される形では、自分で国を決める事もできない。試したい国、チャレンジしたい国がある。そうなってもその国を選ぶ選択権は残念ながらないだろう。
 
また、会社が指定した期間しかいられないだろう。まだその国でやり残したことがあったとしても、会社の定めた期間で帰国しないといけないとういう事態が起こるかもしれない。
 
また、日本の大企業で働くのはどうしても避けたかった。年功序列制、権力闘争、くだらぬ足の引っ張り合い・・・。親父がいわゆる大企業にいたのだが、このように苦労していたのを見てきた。
 
いくら実績をあげたとしても、正当な評価はされないかもしれない。会社が敷いたレールに沿ってみな同じように働かないといけない上に、そのレールに従ってくれれば誰でも良いのかもしれない。出世のためなら嫌いな上司にもペコペコしないといけないかもしれない。
 
全部が全部そうではないと思うが、残念ながら日本の大企業で働くイメージはこんなものにしか思えない。
 
そんな事を思って就活していたが、就活していても自分が心から行きたいと思える企業が見つかることは無かった。
 
さてどうするか。
 
困った。
 
いつしか全然就活に対してやる気が起きなくなっていった。
 
そのような状態で何を思ったか、就活期間の真っ最中であったが、4週間フィリピン英語学校に行ってきた。とりあえず、海外で働くには英語が必要である。

フィリピン英語学校は、格安で英語を学習できかつ、授業のほとんどがマンツーマンである。フィリピンは歴史的な背景もあり、多くの人がきれいなアメリカ英語を話すことができる。最近かなり知れ渡るようになってきて、いま多くの日本人が英語を勉強するために「フィリピン」に行っている。
 
そこでは毎日フィリピン人講師とマンツーマンで必死に英語を学んできた。英語の実力も来る前よりはかなりあがったと思う。
 
しかし、英語を学ぶために行ったフィリピンで、そこで偶然にも「海外現地就職」という事を知る・・・。
 
(続く)
 

2015年07月22日 | Posted in 海外就職, 留学 | タグ: , No Comments » 

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